こんにちは、リモです。
今回は、
- TOEIC 600 を越えるために Part 6 をどのように解いていくか
という話を具体的にしていきます。
まず結論を言えば、
というシンプルかつ、いつも通りの結論ですので、これを具体的なレベルに落としてお伝えしていきます。
早速ですが、TOEIC 600 が目標なら、4つある Part 6 のパッセージを全て解かなくても OK。
4 つのパッセージで 4 問ずつ問題があるので、
- 4 x 4 = 16 問
16 の問題が Part 6 にはあるわけですが、目指すは 10/16 の正答です。
TOEIC 600 を取るためのスコアをシンプルに
- Reading: 300
- Listening: 300
ずつ取ると仮定します。(実際は Listening の方がスコアが高いパターンが多いですが)
そして、300 点は約 6 割の正答率で取れます。
(300/495 ≒ 60%)
この 60% を Part 6 に当てはめると
- 16 x 60 % = 9.6
9.6 になるので、整数にすると 10 問正答できれば OK。
つまり Part 6 の 16 問のうち、
- 10 個の問題には時間を使い
- 他の 6 問には時間を極力使わない
ことが重要になってきます。
ちなみに、解く時間に関しては、
- Part 5: 15-20 分
- Part 6: 12 分 前後
- Part 7: 43 ~ 48 分
このような時間配分がおススメです。
ここまでの話をまとめると、Part 6 では、10 問正答するために15分使っていくことになりますね。
ではでは、
- 文挿入問題は時間がかかるから基本的に解かない
- 文法問題や語彙問題に時間を使う
ということで、Part 6 の解き方について詳細な内容に入っていきますね!
Part6 を効率良く解くための前提
まず TOEIC 600 を取るにしても、
- 全く 0 からやる人
- 中学高校の英語はまあまあわかる
- 一度 TOEIC 600 くらい取ったけど、かなり昔の話、、、
いろいろあると思いますので、次の基準は超えていることを前提にさせていただきます。
それは
- 銀のフレーズが理解できるレベル
- 中学英文法がわかっているレベル
です。
銀のフレーズは初級者でも取り組みやすい TOEIC 専用の英単語帳ですね。
イメージとしては中学英単語 + α。
ピンと来ない方は、中学英文法の話を含め、是非下記の記事をお読みください。
銀フレの使い方を徹底解説!初めての TOEIC 対策には必須!
という人がいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
中学レベルの英単語、英文法は
“完璧”
と言えるでしょうか?
ちょっと大袈裟かもしれませんが(笑)、けど大事な部分です。
それくらいの理解度は TOEIC 600 を目指すなら最低でも求められます。
と、少しでも不安があるなら確認しておきたいところですね!
最低限の英単語と英文法に課題がある場合には、TOEIC Part 6 対策の前に準備が必要です。
目安として、
- 銀フレの理解
- 中学英文法の理解
をもとに、理解が足りない場合はまずはその学習から始めましょう!
では、銀のフレーズ、中学英文法が出来ている前提のもと、話を進めてさせていただきます。
「文挿入問題」は基本的に解かなくて OK
冒頭でも軽く触れましたが、TOEIC 600 以下なら基本的に文挿入問題を解く必要はありません。
なぜなら、文挿入問題は解くのに時間がかかるからです。
に答えるとすると、
- 文(パッセージ)全体を見て判断する必要があるから
です。
お伝えした通り、TOEIC 600 に向けて
これを目指します。
逆に言えば、
- 6 問解かない
ということになるわけですが、その 6 問に入るのが
- 文挿入問題
です。
4 つのパッセージにそれぞれ文挿入問題はあるので、この 4 問は解かなくて大丈夫です。
TOEIC のリーディングでは Part を問わず、たくさんの英文を限られた時間で読む必要があります。
手当たり次第に読んでいては時間が足りません。
そのため、TOEIC 600 を取るための Part 6 にかける時間の目安は 12 分前後。
これ以上長くなると、Part 5 や Part 7 で問題を読む時間が短くなってしまいますからね。
Part 6 には 12分前後使う!
ちなみに、なぜ 12分 ”前後” かと言うと、
パッセージによっては読みやすい場合がありスラスラ読めるときがあるから
です。
文挿入問題を解くパターンもある
- 話の流れがシンプル
- 自分がよく知る分野の話
- 想像しやすい話
こういったパターンだと、文挿入問題まで手を伸ばせる可能性が出てきますので、そのときは是非チャレンジしてみてください。
ただ、割とレアケースというか、頻繁ではないので、
- 基本的には文挿入問題を解かない
- スラスラ読めたら、文挿入問題に手を出してみてもいい
こんなイメージで取り組むのがおススメです。
ちなみに
- Part 5 で 18 ~ 22 問正当
- Part 6 で 10 ~ 12 問正当
- Part 7 で 30 問正当
すれば、Reading でおよそ 300 点になります。
Part 7 で確実に 30 問解くためには、時間を可能な限り確保したいところです。
まあその辺の時間配分が難しいかもしれませんが(笑)
という声が聞こえてきそうですが、これは模試や問題集などで慣れていくしかありません。
実際に解いていくことで、その感覚を少しずつ掴めてくるはずですので。
Part 7 は、Part 5 や Part 6 と違い、解くパッセージは基本的に文章全てを読んですべての設問を解きます。
Part 7 の問題で全体像を把握するのに時間がかかるので、時間は多ければ多いほどいいです。
クライアントさんでも、時間無制限で解いたらグッと正答率が上がったりしてましたので。
この辺の話については、Part 7 の解き方で説明したいと思います。
ちょっと脱線してしまったので、話を Part 6 に戻します。
1つのパッセージにかける時間は約3分
繰り返しますが、
- Part 6 は 4 つのパッセージ
で構成されています。
そのため、12分で解くとすると
4 ÷ 12 = 3
で、平均で 1 つのパッセージ で 3 分ほどですね。
パッセージ内の 4 つの問題の中で、文挿入問題を解かないとすると、残る問題は基本的に
- 文法問題
- 語彙問題
のどちらかである場合がほとんどです。
文挿入問題 1 問を除いた、これら 3 つの問題は、
- 基本的に前後の文や単語を見極めること
で解けます。
この見極めに、最低限の
- 英単語力
- 英文法の理解
が必要になるということですね。
ですので、Part 6 の文法問題や語彙問題に
- 時間を出来るだけ使わず
- 正答率を出来るだけ高くする
ことで、TOEIC 600 を突破できます。
ここで
となっていただければ幸いですが、ちょっと抽象的な話が多くなってしまいました。
もっと具体的にイメージしてもらえればと思いますので、例として
- TOEIC の公式サイトの Part 6 のサンプル問題
を使って説明していきますね。
Questions 131-134 refer to the following e-mail.
No. 131
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interestingNo. 132
(A) develop
(B) raise
(C) open
(D) completeNo. 133
(A) After all
(B) For
(C) Even so
(D) At the same timeNo. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.
サンプル問題で言うと、
- 131 が文法問題
- 132,133 が語彙問題
- 134 が時間がかかる文挿入問題
です。
131 に関しては、空所の前後を見て、
- 前: 前置詞の for
- 後: 名詞の employees
があるから、
employees (従業員) を修飾する形容詞が空所に入るな
と考えられます。
interest 関連の英単語が並んでいますが、形容詞になるのは
- interested: 興味を持った
- interesting: 面白い
のどちらかですので、後は文脈的に
”興味ある従業員”
が一番意味が通るので、
131 の答えは C (interested)
になります。
132 に関しては、
(空所) a deep understanding
であり、空欄の中の単語を見ると、
develop があるので、
(理解を深める)
という熟語を知っていれば、deep (深い) がついているので
develop a deep understanding
深い理解を深める
で意味が通るので、132 の答えは A だとわかります。
これは熟語を知っていれば一瞬で解ける問題です。
確かに、意味がわからなくとも他の単語との比較で、一番意味が通りそうなものを類推することはできます。
それでもやはり、
- 知っていれば一瞬で解ける状態
を作れていれば、
ことができます。
だからこそ、単語や語彙は重要になってきます。
133 は、
(A) After all
(B) For
(C) Even so
(D) At the same time
- これら 4 つの意味を理解した上で、
- 前後の文脈を踏まえて 1 番適切なモノ
を選ぶ必要があります。
- (A) After all (結局)
- (B) For (~のために)
- (C) Even so (たとえそうでも)
- (D) At the same time (同時に)
これらの意味を理解した上で、前後の文を見ます。
セミナーに参加することのメリットみたいなのを列挙しているので、A か D かで迷うかもしれませんが、133 の空所の前文では
デザインの過程の深い理解をすぐに深められる
(can quickly develop a deep understanding of design process)
について言及していて、それが133 の後の文の意味である
効果的にコミュニケーションを取る能力を向上できる
(can improve their ability to communicate effectively)
と直接的な因果関係が考えにくく、
- 並列的にメリットを列挙している
と考えた方がパッセージ全体の意味が通りやすくなるので、133 の答えは D です。
134 に関しては、それぞれの選択肢の英文を理解するところからです。
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.
今回はそれほど難解な英文はありませんが、それでも英文を読むのには時間がかかります。
特に TOEIC 600 を目標とする方は
- 1 つの英文に費やす時間は長くなってしまう
ので、
に関しては、試験中はシビアに考えていきたいところ。
今回は、それぞれの選択肢の意味を取ると、
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
現場のスタッフトレーニングのための計画を説明させてください。(B) We hope that you will strongly consider joining us.
あなたがたが我々に加わることを積極的に考えて欲しいと思います。(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
本日のトレーニングセッションは月曜日まで延期されます。(D) This is the first in a series of such lectures.
こちらがそのような講演の最初です。
になります。
話全体の意味を取りつつ、最初の方で
To Pak Designs project leaders:
(Pak Designsのプロジェクトリーダーへ)
と言っていることを踏まえると、134 の答えは B になります。
答えをまとめると、
132: A
133: D
134: B
になります。
133 のように、意味が分かったとしても
前後の文のつながり、文脈で答えが決まる
語彙問題もあるので、場合によってこういう問題は適当にマークしてしまって大丈夫です。
前提で行けば、文挿入問題を除いても 2 問は飛ばしてもいいわけですからね。
その分、解く問題の正答率は可能な限り挙げていきましょう!
語彙問題や文法問題の解き方については、Part 5 の記事でも説明しています。
よろしければこちらもどうぞ!
TOEIC の Part5 の文法問題を解く前に読んでおくべき話
Part5 語彙問題の対策!初級者が TOEIC スコア 50 点上げるために
今回のサンプル問題をパッと見ても、
- 文挿入問題を解こうと思うと
- 他の 3 つの問題に比べて時間がかかる
のが想像できるのではないでしょうか。
繰り返しますが、時間がかかる理由は、
- 選択肢の4つの文章をすべて読む
- 全体や前後関係も確認する
必要があるからです。
特に、TOEIC 600 に満たない人が解く場合には、選択肢や文脈の理解に 1 分以上かかるでしょう。
ですので、
は有効の手段の 1 つです!
まとめ
TOEIC 600 を超えるための Part 6 の解き方は
- 文挿入問題は基本的に解かず、解けそうなら解く
- 16問のうち10問を正答させる
というシンプルな答えに落ち着いてしまいます(笑)。
もちろん、
- 時間をかけすぎるのは NG
という前提のもと、解ける問題に時間を使っていきましょう。
ですので、時間がかかりそうと判断した場合は
- 適当にマークをして次の問題に進む
ことをおススメしています。
では、TOEIC 600 のための Part 6 の解き方をお伝え出来たということでこの辺で!
あ、最後になりますが、Part 7 の記事もあるので、こちらも是非!(笑) それでは!
【Part 7】TOEIC 600 越えのための解き方を徹底解説!
P.S
- 中々点数が上がらない…
- 0からの学習で苦手が多い
- この英語表現を解説して欲しい!
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個別で相談に乗らせてもらっています。
100%返信させてもらっていますので、お気軽にどうぞ!
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