こんにちは、リモです。
TOEIC 初級者の方や、10年ぶり以上に英語を学び直し始める人に指導しているのですが、最初によくある疑問として、
TOEIC は何から始めたらいいのか?
があります。
こちらについて、今回の記事では抽象的な内容から、出来るだけ具体的な内容まで確認できる形にし、最初の1歩を踏み出せるような内容にしています。
何かすぐにでも行動をしたい状況かとは思いますが、まずはいきなり単語帳をやり始めたりする前に、TOEIC の全体像を先に把握することで、結果として最短の距離で効果的な対策ができるようになるはずです。
結論から言ってしまいますと、大切なのは、
- 現在地とゴールを知る
- 逆算する
- 継続する
です。
自分の現在地とゴールを知り、目標を達成するまでの期間を知り(逆算し)、日々学習する(継続する)ことです。
当然と言えば当然なんですが、いきなり参考書の問題を解いたりするよりも、これらを意識したほうが効率的な対策が出来るはずです。
なぜなら、全体を把握して、それまでの道のりも明らかにし、その道のりを地道に進んでいけば、目的地に着けるからです。
孫子の言葉に、
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
というのもありますからね。そういうニュアンスです。
今回の記事を読み、今持てる力を全て出し尽くし、最高のスコアを取れるようにしていきましょう。
現在地とゴールを知る
自分を知ることも大切ですが、相手(TOEIC)のこともしっかりと把握しなければなりません。
以下の記事で簡単に TOEIC について紹介していますので、引用しながらお伝えしていきます。
TOEIC は、リスニングとリーディングの問題 100 問ずつから構成される主にビジネス英語を扱った試験です。
※ スピーキングなどを図る TOEIC テストも別でありますが、一般的に言う TOEIC はリーディングとリスニングで構成される試験を指します。
リスニング 45 分、リーディング 75 分、合計 2 時間の試験時間です。
Part1 ~ Part7 で構成されており、Part1 ~ Part4 がリスニング, Part 5 ~ Part7 がリーディングセクションです。
~~中略~~
TOEIC のメリットの一つは、試験の結果であるスコアを見ることで、客観的にレベルを判断することができることです。
仮に「私は英語ができます!」と言ったとしても、どのくらいできるのかを判断するのは難しいですよね。
そのため、多くの会社が就職や転職、昇格の条件の 1 つとして TOEIC を利用しており、受験者の多くは就職や転職、昇格に必要であるため 受験しています。
ちなみに、リーディング、リスニングそれぞれ満点が 495 点であり、合計 990 が満点となります。
一般的に TOEIC スコアというと、リーディングとリスニングの合計点を指します。
そのため、TOEIC 600 以上が就職や転職、昇格の条件の場合には、リーディングとリスニングの合計で 600 以上を獲得する必要があります。
また、TOEIC は筆記試験ではなく、マークシートでの回答方式になりますので、勘でマークしても正解する可能性があります。
基本的に 1 問 5 点で、単純に計算すると 200 x 5 = 1000 で 1000 点満点に考えられますが、試験後に適切ではないと判断された問題などは換算されない処理が行われ、990 点満点になります。
受験者全体の平均点は 550 ~ 600 点で、それぞれ リスニング が 300 点前後、リーディングが 250 点前後が平均点です。
レベルで言うと、
高校生レベルが 400 点前後
大学生レベルが 550 点前後
英検準一級レベルが 720 ~と言われています。
時短で学習したい TOEIC 超初心者が知っておくべき 3 つの話 より引用
一部抜粋しながら、説明しておりますが、何となく大枠は理解できたでしょうか。
非常にざっくり言ってしまうと、TOEIC はビジネス英語寄りのリスニングとリーディングの理解力を測るテストです。
ですので、TOEIC の対策だけを考えるならば、TOEIC に出やすいリスニングとリーディングの対策をすべきですね。
では、具体的にどのように対策するかの前に、まずあなたの英語の理解度を客観的に把握しましょう。
自分の位置がわかることで、目指すべきところまでの道筋を立てやすくなりますからね。
まずは、あなたが今TOEIC で、どの程度のスコアなのか、おおよそでいいのか把握しましょう。
言い換えますと、今の自分の英語力がどのようなレベルなのかを理解しましょう、とも言えます。
目指すスコアによって変わりますが、どの程度の学習が必要か変わってきますからね。
一番早くおおよそのスコアを把握するのは、書店に行くか、ネットでTOEIC 模試の書籍を購入し、2 時間しっかり測って解くことでしょう。
今の模試の参考書の多くには、正答率に応じて、予想スコアを出せるようになっておりますので、これを利用すると便利です。
いきなり TOEIC やっても出来ないしな…
と、考えてしまいがちですが、最初であれば一度は模擬的に受けてみることをおススメしています。
理由は、TOEIC の全体の内容を実際に知ることで出来ますし、先ほどの予想スコアが出ることで、目指すべき場所への行き方わかりやすくなるからです。
そもそも、「中学英語も危うい、、、」と言う人は、まずは以下の記事を読むことで、中学英文法などについての対策の仕方の大枠を理解することが出来るはずです。
中学英語が “完璧” ならTOEIC 600 でも不思議じゃない話
ここからは、模試や問題集を解く前提で話を進めていきます。
また、主観的に
「自分は単語は大丈夫だな~」
と考えていても、実際に求められるレベルはもっと高い可能性があります。
客観的に数字として自分の予想スコアがわかることで、現在地の把握に役立ちます。
また、模試を解いて丸付けをし、正答率を確認した後に是非とも、そこで終わらず、
どこをなぜ間違えたのか?
これを徹底して考え、自分の弱点をあぶりだし、克服すべき課題にしていきます。
これが直接的に、やるべきことの把握につながっていきますので、確実にやっていきましょう。
私も過去にやってしまったことがあるのですが、模試を解いて、丸付けをして正答数と予想スコアを見て満足し、復習をしっかりやりませんでした。
結果としては、予想スコアを 50 点以上下回るスコアになってしまったこともあります。
この時は、「模試を解いて予想スコアを出すこと」が目的になってしまっていました。
せっかく模試を解くなら、予想スコアを出すだけではもったいありません。より有効活用していきましょう。
模試を解く目的は、予想スコアを出すこともありますが、それよりも
「どこで、なぜ間違えたのか?」
これを把握するためです。
そして、間違えた原因が、単語の理解不足であることに気が付けたならば、
「ボキャブラリーを強化しよう!」
などと、課題を見つけることができるんですね。
ただ、TOEIC 本番では具体的にどの部分で間違ったかを確認することは出来ません。
しかし、模試ではどこで間違ったかを確認することが出来ます。
ですので、模試を解いた後の回答は、あなたがどこで間違ったかの具体的な情報がある、非常に貴重な情報になります。
なぜ間違ったか?
- ボキャブラリーが足りなかったのか、
- 文法の理解が足りなかったのか
- 時間が足りなかったのか
- リスニングで聞き取れなかったのか
- 勘違いして理解していたのか
- うっかりミスだったのか
などなど、考えられる要素はありますので、色々な角度から自分の中で予想をつけていくことは可能になります。
そして、必要なことわかったら、後はそれをどのくらいの期間でどのように取り組んでいくか、逆算していきます。
逆算する
目標とするスコアと現在地のギャップがわかれば、後はそれを埋めていくだけです。
どれだけの量を、どれだけの期間でやるのか。
もちろん、TOEIC する際には、記憶する、覚える ことがメインになります。
そして、計画する際は自分で調整可能な範囲で計画しましょう。
調整不可能な計画にすると、進捗確認や途中で計画の調整が難しくなってしまいますからね。
例えば、
45 日あって、この参考書は少なくとも 3 周する必要があって、200 ページある。
しかも、その後に模試を復習する時間も取るとすると、、、模試の復習に 15 日は必要だから、30日はこの参考書に使える。
200 ページ を 3 周するから、600 ページ、これを30日で割ると、、、600 ÷ 30 = 20 ページ
つまり、毎日参考書を 20 ページは進めよう、、、
とかですね。
逆算するというのは、計画を立てる ということです。
完璧に計画を立てる必要はありませんが、大まかにでも計画を立てないと、その日その日でパフォーマンスにバラつきが生じてしまいます。
ゴールまでの道のりがわかれば、後は走るだけですよね。
もし、逆算せずに計画もなければ、
「今日は疲れたから、明日頑張ろうかな」
というような、計画を無視した行動を起こしやすくなってしまいます。これは誰しもに思い浮かぶ、やらないための言い訳です。
計画があることで、実行しやすくなります。
そして、実行していくことでゴールまで近づいていくことになりますし、後々の自信につながります。
継続する
継続することが大切であることは当然であり、私が継続の大切さをここで伝える気はありません。
ですので今回は、継続しやすくするためにできる工夫についてお伝えしていきます。
スマホを使う
スマホを使った学習については、以下の記事でお伝えしていますので、こちらの記事を読んでいただいたほうが理解が深まると思います。
効果抜群!TOEIC 900 超えに成功したスマホ英語学習まとめ
学習のハードルを下げる
逆算する、計画を立てるべきだ、という話を先ほどしましたが、いきなり
「1日3時間学習する!」
というのは、生半可な覚悟では実行するのが難しいと思います。
継続することが大切ですので、継続できる範囲で行動するようにしましょう。
仮に 1 日で100個単語を暗記したとしても、次の日には必ず忘れます。
忘れるのが当たり前ですので、継続して定期的に復習し、単語を定着させることが大切です。
ですので、
「とりあえず 15分 昨日覚えた英単語の音声だけでも聞くか―」
と、学習し始めるのはおススメです。
案外、学習をし始めると、調子が上がってきて学習が続くこともありますので。
何となく で学習する
これも、先ほどの学習のハードルを下げると関連しますが、最初から完璧主義で TOEIC 対策をしようとすると、高い確率で挫折します。
なぜなら、TOEIC というか、英語学習に関しては、1つの英単語や英文法、英文などについて、考えようと思えばいろんな考え方が出来るからです。
- 英単語の何らかの動詞を例にすると、
- 動詞の意味はあるらしいけど、他にも意味があるのか?
- この英単語の品詞はいくつあるんだ?
- 不規則変化はしない?
- 名詞、形容詞の形は?熟語はあるのか?
などなど、考えようと思えばいろんなことが考えられます。
ですが、英単語学習の際に、いちいちこんなことを考えていては、ほとんど前に進むことが出来ません。
ですので、完璧主義の逆といってもいい、”何となく” を積極的に使っていこうという話がしたいのです。
そして、”何となく” について、以下の記事で詳しくお伝えしていますので、こちらの記事を是非お読みください。
まとめ
大切なのは、
- 現在地とゴールを知る
- 逆算する
- 継続する
ということを、お伝えしてきました。
TOEIC のみならず、何をするにしても必要なステップだと思います。
今回は、それを TOEIC に特化した形でお伝えしました。
こうなれば、もう情報は知っていることになりますので、後は動き出して、動き続けるだけです。
全体像を知ったら、あとは試行錯誤を繰り返してゴールに向かうのみです。
何か、具体的なことなどで質問があれば、遠慮なくお知らせください。
では、今回はこの辺で!
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