こんにちは、TOEIC 965 のリモです。
今回は、
- これから TOEIC を学習する人
- TOEIC を受けようかなと思っている人
に向けてお伝えしていきます。
TOEIC 学習者さんとお話しすることも多く、その中で最初に知っておくことで効率的な学習につながる話があると思いましたので、今回は 3 つお伝えしていきます。
知っているだけで、やってしまいがちな失敗の回避、TOEIC でのスコアアップにつながりますので、是非このまま読み進めてみてください。
そもそも、TOEIC とは?
本題の前に、TOEIC を初めて受ける人もいると思いますので、簡単に TOEIC の説明をします。
ご存じの方も多いと思うので、その場合はここは読み飛ばしていただき、効率的な学習の話まで飛ばしてお読みください。
では、いきます。
TOEIC は、リスニングとリーディングの問題 100 問ずつから構成される主にビジネス英語を扱った試験です。
※ スピーキングなどを図る TOEIC テストも別でありますが、一般的に言う TOEIC はリーディングとリスニングで構成される試験を指します。
リスニング 45 分、リーディング 75 分、合計 2 時間の試験時間です。
Part1 ~ Part7 で構成されており、Part1 ~ Part4 がリスニング, Part 5 ~ Part7 がリーディングセクションです。
公式サイトでは、
英語コミュニケーション能力を公平公正に評価する世界共通の基準です。
英語によるコミュニケーション能力を幅広く測るテスト
と記載がありました。
ですので、基本的な英語力を図るテストと考えていただいて問題はないでしょう。
また、2018年度の受験者数を調べますと 245 万人でしたため、かなりの人数が受けていることがわかりますね。
TOEIC のメリットの一つは、試験の結果であるスコアを見ることで、客観的にレベルを判断することができることです。
仮に「私は英語ができます!」と言ったとしても、どのくらいできるのかを判断するのは難しいですよね。
そのため、多くの会社が就職や転職、昇格の条件の 1 つとして TOEIC を利用しており、受験者の多くは就職や転職、昇格に必要であるため 受験しています。
ちなみに、リーディング、リスニングそれぞれ満点が 495 点であり、合計 990 が満点となります。
一般的に TOEIC スコアというと、リーディングとリスニングの合計点を指します。
そのため、TOEIC 600 以上が就職や転職、昇格の条件の場合には、リーディングとリスニングの合計で 600 以上を獲得する必要があります。
また、TOEIC は筆記試験ではなく、マークシートでの回答方式になりますので、勘でマークしても正解する可能性があります。
基本的に 1 問 5 点で、単純に計算すると 200 x 5 = 1000 で 1000 点満点に考えられますが、試験後に適切ではないと判断された問題などは換算されない処理が行われ、990 点満点になります。
受験者全体の平均点は 550 ~ 600 点で、それぞれ リスニング が 300 点前後、リーディングが 250 点前後が平均点です。
レベルで言うと、
高校生レベルが 400 点前後
大学生レベルが 550 点前後
英検準一級レベルが 720 ~
と言われています。
この辺が、TOEIC の大まかな情報です。
なお、一度も受けたことがない方は、自分のスコアがどの程度が気になると思いますので、まず TOEIC を受験することをお勧めしています。
受験料が高い、まだそこまで本気ではない、という人は、TOEIC の模試形式の参考書はたくさんあり、多くが正答率に応じた予想スコアの記載があります。
本試験の前に、そちらを購入して模擬的に試してみるのもいいでしょう。
ここまでが TOEIC の前提知識の共有でした。
ここからは具体的にどのような姿勢で取り組み、初級者を抜け出していくか、という話をしていきます。
TOEIC 初級者を抜け出すための 3 つのこと
結論から言ってしまいますと、以下の 3 つを意識する必要があります。
- 最初はなんとなくを大切にする
- TOEIC は基礎力が不可欠
- スコアアップには音読
それぞれについて掘り下げていく前に、是非とも今回お伝えすることを 1 つでもいいので 継続して実践 してみてください。
なぜなら、続けないと結果につながらないからです。
きっとあなたは、効率のいい学習の情報を求めているのではないでしょうか?
途中でやめてしまうのはもったいないですし、結果的に非効率になってしまいますので、やると決めた際は粘り強く取り組んでほしいと思います。
では、それぞれについてお伝えしていきますね。
最初はなんとなくを大切にする
まず “なんとなく” というのは、完ぺき主義とは真逆である状況を指します。
完ぺき主義になってしまうと、
- 1 つ 1 つの英単語を覚えきるまでに時間がかかったり
- 英文法にこだわってしまうとしっかり理解するのに時間がかかったり
- 理想が高いがゆえにやっていることと出来ないことのギャップに落ち込んだり
覚えることが多すぎたり考えることが続々と出てきて、それに圧倒されて、継続するのが難しくなって、、、
と負の循環に陥ってしまう可能性が考えられます。
”なんとなく”の大切さについては、以下の記事でお伝えしています。
大雑把に覚えることで、TOEIC 本番で英文をある程度理解できるようになるという話をしていきます。
次の単語を見てください。
know 知る
notice 気づく
realise 自覚する
perceive 知覚する
recognize 認識する
aware 知っている(形容詞)
find 見つける
detect 検知する
understand 理解するaware を除けば全て動詞であり、全てが TOEIC で頻出する単語です。
これら全てを、英語:日本語 1:1 で覚える感覚で覚えようとすると、それなりに労力がかかります。
ただ、これら全てを、「知っている」というニュアンスがある単語だと考えればどうでしょうか。
1つずつ覚えるやり方に比べると、かなり覚えやすくなるはずです。関連付け的な発想ですね。
誤解してほしくないのは、1:1 で覚えるやり方を否定しているわけではなくて、”なんとなく” 覚えられるものは積極的に利用していこう、という話です。
一つ一つの英単語を地道に覚えることは、単語力を求められる TOEIC では非常に重要です。
少し話がそれましたが、最初は、これらすべての英単語を「知っている」というニュアンスで覚えた後に、それぞれの意味の違いを覚えていった方が確実に記憶しやすくなります。
“何となく” を使って、焦らずに効率的に英語学習する より引用
上の記事でお伝えしている通り、最初はなんとなく、後で詰めていくことをおススメしています。
この姿勢を持つことで、必要以上に落ち込むこともありませんし、継続して学習をしやすくなり、効率的な学習に繋がります。
TOEIC は基礎力が不可欠
先ほどは、自分の実力を図ったりTOEIC の雰囲気を知る意味では、とりあえず TOEIC 本番を受けたり、模試を解くことをお勧めしました。
しかしながら、そこからいきなり問題集を使って学習を進める前に、気を付けておくべきことがあります。
なぜなら、最初に問題集を解いてもわからない箇所が多すぎて知識が定着せず、効率的な学習にならない可能性があるからです。
これを避けるためには、英語の構成要素から学んだほうが効率的になります。
先ほどもお伝えした通り、TOEIC はリーディングとリスニングのテストがあります。
少し理屈屈っぽい話になりますが、リーディングとリスニングは以下の構成要素に分けられます。
- リーディング = 英単語と英文法
- リスニング = 英単語と英文法と耳(発音)
上記に分けることができます。
いきなり、リーディング、リスニングの練習をするわけではなく、まずは構成要素である 英単語、英文法、発音の 1 つ 1 つを安定させる必要があります。
理由としては、少なくとも 1000 語以上の英語の語彙力、中学生レベルの英文法が理解できていない限り、TOEIC 初級者から抜け出すのは難しいです。
スコアの平均点をお伝えした時に、高校生レベルで 400 とお伝えした通り、中学生レベルの英語力は確実に必要になります。
スポーツでも同じだと思いますが、ずっと試合形式の練習ばかりはしませんよね。
オフェンスやディフェンスに分けたり、基礎体力の向上など、細分化して練習するでしょう。
全く同じように、TOEIC も学んでいくのが正解です。
ちなみに、中学生レベルの英語力がしっかりと定着している人は少ないのが実情だったりします。
TOEIC を最初に受ける場合におススメなのは、銀のフレーズ という英単語帳です。
そして、英文法を一から学ぶには、以下の記事をお読みください。
とにもかくにも音読
リーディングでもリスニングでも、英語学習するときは音読を意識しましょう。
これは、英単語でも英文法でも同じことです。
それだけ、音読をすることが大切な理由は、以前に別の記事でお伝えしておりますので、こちらも引用させていただきます。
リスニングのみならずリーディングのスコアもUP
音読をすることで、リスニングで役に立つのは何となくわかると思います。
実際に話される英語の音を自分で喋るわけですから、その音をリスニングしたときに、
「ああ!音読した音だ!」
と、無意識に出来るようになるからです。
例えば、
Did you hear the news about the merger?
これは
合併の話聞いた?って意味です。
で、この文の音読を続けていれば、
Did you 〜
の ディヂュー みたいな音のつながりが体感としてわかるようになっていきます。(英語の音のつながりをリンキングって言ったりします)
実際に自分で声に出し、スクリプトの音声と比べることて、その差を埋めていけるわけですね。
ですので、音読の際には、音声が流れるスクリプトがあることが望ましいです。
仮になくても、Google翻訳などでもある程度読み上げてくれるので代用可能ですが、あるに越したことはないです。
で、リスニングは上記の通りなんですが、リーディングの理解に繋がるのはなぜなのか?という点についても掘り下げていきます。
スコアの底上げに繋がる英語感が身につく
音読をすることで、英語があなたの頭の中で、意識的、無意識的に構成されていきます。
どういうことかというと、自分で声に出して理解し繰り返すことで、少しずつ音読する英文があなたのものになってく、イメージです。
例えば、会社の新人の顔と名前がなかなか一致しないことはあると思いますが、日が経つにつれて自然と覚えていきますよね?
その感覚と同じで、繰り返すことで無意識レベルでも理解できるようになっていきます。
例えば、先ほどの
Did you hear the news about the merger
も、音読を繰り返し自分のモノにしていたら、瞬時に理解出来ますよね?
この状況であれば、少し分解して考えてみると、
Did you hear で、聞いた?
news で、知らせ、ニュース
merger が 合併って意味が瞬時に出てくるようになります。
つまり、フレーズ単位でも瞬時に理解できるようになるということです。
この状況になった後に、リスニングでもリーディングであっても
merger
が出て来た瞬間に、
「ああ音読したときにやったやつ!」
と、意識せずとも思い出せる感覚になります。
この感覚がわかり、味を占めて音読を続けることで、必ずスコアアップにつながっていきます。
こうなればその英文があなたのものになってるので、リスニングのみならず、リーディングでも確実にあなたの力になってくってわけです。
なので、音読そのものが、英文を体感を伴って理解していく、確実な1つの方法だと思っています。
30 日で TOEIC のスコアを 100 点アップする音読のやり方を解説! より引用
詳しくは、上記の記事の中で伝えておりますが、音読を学習に取り入れることで、勉強感が薄くなり学習が続けやすくなることもメリットですね。
最初から音読を続けていくことで、英語の感覚は間違いなくあなたの中に養成されていき、リーディング、リスニング問わず、どちらでも必ず力になるはずです。
まとめ
色々とお伝えしてきましたが、これから TOEIC を学習する人は
- 最初はなんとなくを大切にする
- TOEIC は基礎力が不可欠
- スコアアップには音読
これらをしっかりと意識し、学習を続けることで、必ずスコアが右肩上がりに上がっていきます。
TOEIC をこれから学習するうえで相談などありましたら、遠慮なくお知らせください。
では、今回はこの辺で。
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