どーも、リモです。
という悩みを、誰しもが持つと思います。
特に、初心者や中級者の方は、学習法そのものが定まっていないのも多いイメージです。
今回の記事をしっかりと読んで実践することで、1ヵ月で TOEIC のスコアを 100 点上げることが十分に可能です。
自分でハードルを上げた感はあるんですが(笑)
「簡単にできる!」
と言うつもりもないし、言ってしまえば王道的な手法になるんですが、
逆に王道ゆえ効果はある、そういう方法です。
方法としてはタイトルにもある通り、”音読” を使うわけなんですが、もちろん効果は人によってそれぞれです。
TOEIC ではスコアが上がるほど、同じ 100 点上げるにしても必要な学習時間が多くなる傾向がありますからね。
色んな前提がありますが、それでも “音読” は強力な武器になると思っています。
ですので、初心者や中級者であれば、これからの学習に是非とも音読を取り入れてください。
この記事では
- 音読の効果
- やり方
を明確にし、スコアアップに繋がる内容をお伝えします。
ただ、出来るだけ丁寧に書いたので、結構長めの文章です。
必要な部分だけ読んでいただいてもいいと思いますが、
- 理解に欠かせない前提
なども伝えているので、時間の許す限り全部読んでいただけると嬉しいです。
繰り返しますが、色々な手法の中でも音読が重要であることは間違いありません。
まだ音読をあまり使ってないなら、積極的に取り入れて欲しい。
私自身も音読を続けて、TOEIC 950 を越えられたと思ってますし、クライアントさんにも音読は間違いなくやってもらっています。
大袈裟でもなく、私自身とても使える学習法だと思っているのが音読なんです。
では、前置きはこの辺にして、スコアアップに確実につながる音読についてお伝えしていきますね。
音読の重要性について
音読の具体的なやり方の前に、しっかりとそのメリットについて理解しておきましょう。
音読をすることで得られるメリットを事前に理解することで、実際の音読の際に
となって、目の前の学習に取り組めますので。
早速ですが、そのメリットについて大きく3つあります。
2. スコアの底上げに繋がる英語感が身につく
3. 勉強感がなくなり座学より楽しい
それぞれについて、順に説明していきます。
リスニングのみならずリーディングのスコアもUP
音読をすることで、リスニングに役立つのは何となくわかると思います。
実際に話される英語の音を自分で喋るわけですから、その音をリスニングしたときに、
「ああ!音読した音だ!」
と、意識的、無意識的に理解出来るようになるからです。
早速具体的な話をしていくんですが、例えば
「Did you hear the news about the vaccine?」(あなたはワクチンのニュースについて聞きましたか?)
という意味の英文を例にすると、
もし、この英文を音読して自分のモノに出来ていれば、
Did you 〜
の “ディヂュー” みたいな音のつながりが体感としてわかるようになっていきます。(英語の音のつながりをリンキングって言ったりします)
しかも、音読をすることで、日本語ではワクチンって言いますが、
vaccine: ヴァクシーン
のような読まれ方にも気づくことが出来ますからね。
もっと細かいことを言えば、about も、”ぁばう” のように発音され、アバウト とは言いませんし、about the だと、”ぁばうざ” みたいになるし、the は th の発音で日本語の ”ざじずぜぞ” とも違うし、、、
と、
自分で聞いて、自分で音読してみて、修正していく
これをいろんな英文でやっていくことで、自分の中に正しい英語の発音の知識が定着していき、どんどん正解の英語の発音の理解につながっていくわけです。
発音の詳細については、下記でお伝えしているので、こちらの記事も是非どうぞ!
ちなみに、実際の英語に更に近づけるためには、英語の音声と自分でしゃべる声を比べることて、その差を埋めることもできます。
ですので、音読の際には、
- 音読する英語の音声
- 音読する英語のスクリプト
これらの準備が必要になります。
仮になくても、Google 翻訳など使ったりすれば代用可能ですが、ちょっと手間がかかりますので。
今なら、英語学習する際には、だいたいどちらもあるので大丈夫だと思います。
で、リスニングは上記の通りなんですが、
という点についても掘り下げていきます。
スコアの底上げに繋がる英語感が身につく
音読をすることで、英語があなたの頭の中で、意識的、無意識的に構成されていきます。
ちょっとよくわからないと思うので、説明していきますね(笑)
どういうことかというと、
- 自分で声に出して理解し、
- 繰り返すことで、
少しずつ音読する英文が、
- 意識的な理解 → 無意識的な理解
- 知識 → 知恵
になっていく、そんなイメージです。
例えば、新人さんの顔と名前がなかなか一致しないことはあると思いますが、時間が経つにつれて自然と覚えていきますよね?
その感覚と同じで、繰り返すことで無意識レベルでも理解できるようになっていきます。
例えば、先ほどの
Did you hear the news about the merger
も、音読を繰り返し自分のモノにしていたら、瞬時に理解出来ますよね?
この状況であれば、少し分解して考えてみると、
Did you hear で、聞いた?
news で、知らせ、ニュース
merger が 合併
って意味が瞬時に出てくるようになります。
つまり、フレーズ単位でも瞬時に理解できるようになるということです。
この状況になった後に、リスニングでもリーディングであっても
merger
が出て来た瞬間に、
と、すぐに思い出せます。
この感覚がわかり、味を占めて音読を続けることで、必ずスコアアップにつながっていきますよ。
こうなればその英文があなたのものになってるので、リスニングのみならず、リーディングでも確実にあなたの力になっていくというわけです。
なので、音読そのものが、英文を体感を伴って理解していく、確実な1つの方法とも言えますね。
続いて、3つ目の理由ですが、個人的にはこの理由があるから、音読をオススメしてるところもあります。
勉強感がなくなり座学より楽しい!
はい!シンプルですね!
というか、誰も進んで勉強したくはないと思います(笑)
あ、断っておくと、勉強というか、自分を律して学習するのは絶対に必要です。
特に TOEIC は TOEIC 対策のために学習した方がスコアが上がっていきますから。
短期間でスコアを上げる場合には、きっと音読するのが嫌になるくらい音読することになると思います。
音読をすることは、ある種身体を動かしていることになるので、ずーっと机に向けってやる学習よりはマシですけどね(笑)
ちょっと話がそれましたね。戻します。
やっぱり、学習において楽しい要素とか、続けやすい要素、ってめちゃくちゃ大切だと思ってます。
続けられなきゃ、結果は出ませんからね。
逆に言うと、続けられれば結果は出ます。(間違った学習法ではない限り)
音読は口や喉を動かすことになり、運動に近くなるので、学習の要素が薄まりますよね。
机でガリガリ学習したり、必死に問題を解くのとは違う刺激になります。
音読をしていない人にとっては、音読は間違いなく学習のスパイスであり、打開策になるはずです。
何より仮に洋画や海外ドラマの場面のものから音読したら、その登場人物になりきることで、気分が上がりませんか?笑
ちなみに、なりきることは別に自己満足だけの意味合いではなく、自分の感情やエピソード記憶と深く結ばれていくので、覚えやすく忘れにくくなっていくという絶大なメリットがあります。
TOEICだったとしても、結構面白いとも取れるやり取りがありますので、自分でツッコミを入れたりすることで、記憶に残しやすくすることは十分に可能です。
例えば、
A. Have we met these clients before, haven’t we?
B. The manager is new though.
A. これらのクライアントに前あったことあるよね?
B. けどマネージャーは新しいよ。
みたいなやり取りがあったとして、
みたいな話してるのかな、とかなんとなく想像出来ますよね。
この想像が大事で、どういう場面でもいいんです。
イメージすることで、臨場感が出てくるので、意味自体も頭に入りやすく、記憶に残っていきます。
こんな感じで、イメージすることで、覚えやすくなりますので、音読の時にはイメージを是非してみてください。
後でも言いますが、音読すること自体が目的になってしまうと、効果は減ってしまいますからね。
ということで、具体的なやり方をお伝えしていきます。
スコアを上げるための音読のやり方
やり方の前に、一つお伝えしなければいけないことがあります。
それは、音読する前には、発音を最低限覚えておく必要がある、という点です。
ここで、
と肩を落として欲しくはないんですが、
発音を少し(1,2週間程度でもいいので) 学習し、その後の音読の中でも発音を改善する意識があれば大丈夫です。
正しい発音を知らないまま音読するのは、効率が悪くなってしまいスコアの伸びも悪くなってしまうので、出来るだけ避けましょう。
発音を克服して、リスニングのスコアを急上昇させる
先ほども軽く触れたんですが、音読は実際に話される英語の音を自分で発音して喋らなければいけません。
めちゃくちゃ当たり前のことなんですが(笑)
なぜこんなことを言うかというと、
実際に話される英語の音ではない音で音読を続けても、リスニング力は上がらないから
です。
発音はリーディングでは問題になりませんが、特に TOEIC はリスニングのほうが圧倒的にスコアを伸ばしやすい。
そして、リスニングでなかなか点数を取れない理由の一つに、発音を対策していないから、というのが挙げられます。
発音の大切さは、先ほども紹介した以下の記事で伝えしているので、よろしければ是非読んでみてください。
TOEIC の Listening のスコアも急上昇!”発音” で得られる 3 つのメリット
自分で発音できない音は聞き取れない、って聞いたことあるかもしれませんが、そういう高い意識で取り組むことで真剣に発音に取り組めます。
私自身も、発音の矯正をやってから、TOEICのリスニングで 450 ほどを安定して取れるようになりましたし、結果的にリスニング満点(495)も取れました。
発音を難しくとらえ過ぎず、上記の記事内でやり方についても触れているので、音読で100点のスコアアップのためにも是非とも発音の壁は乗り越えておましょう。
発音という前提を踏まえた上で、使うべき教材の話をしますね。
公式問題集はやはり最強
公式問題集を使っていきます。
できるだけ新しいもののほうが望ましいですね。
理由は、新しいもののほうが、その都度の TOEIC の流行りみたいなのを反映しているからです。
やはり、昔のTOEICと今のTOEICでは、難しさや問われるものも変わってきています。(古いですが、2016年には新形式に変わりました)
スコアをアップさせるならば、公式問題集の3000円前後の出費は惜しみたくないところです。
正しい使い方をすれば、間違いなくコスパがいい買い物になるはずですので。
では、前置きが長くなりましたが、具体的なやり方に入ってきますね。
1ヶ月でスコアを 100 点アップさせる音読方法
使うのは、TOEIC の公式問題集の Listening Part3 と Part4 です。
公式問題集の素晴らしい点は、本番と同じ音声で学習できる点。
公式問題集は、リスニングのテキストも音声もあり、日本語訳もついているし、テスト 2 回分があります。
なので全部音読するとなると、それなりの量になります。
場合によっては必ずしも全部読まなくてもいいですが、スコアを100点アップさせるためにも、少しずつ着実にやっていきましょう!
1. まずは英文を正確に理解する
まず、
- 音読をする英文をちゃんと理解する
という前提から始まります。
意味の分からない英文を音読しても、効果は低いので(笑)
しっかりと英文の英単語、英文法などを理解し、1 語 1 語を理解するレベルで全体を細部まで理解しましょう。
ここをおろそかにして、”音読だけ” にとらわれてしまうと、全体的な効率が下がりかねません。
また、欲を言えば、英語の意味をただただ日本語にするだけでなく、
- 頭の中で映像化する
- イメージを膨らませる
- 臨場感を持たせる
そんな意識で、ただの英語 → 日本語の枠を超えて、視覚化していきましょう。
さっきもお伝えした通り、
イメージすることで、臨場感が出てくるので、意味自体も頭に入りやすく、記憶に残っていきます。
例えば、
Woman: Hello, I’m calling about a coffee machine I purchased from your website. It’s stopped working even though I haven’t had it very long. I expected to last much longer than this.
という英文を音読するとします。
ざっくり英訳を書くと、
こんにちは、私はあなたのウェブサイトから買ったコーヒーマシンについて電話してます。そんなに長く使ってないにもかかわらず動かくなったの。もっと長く使えると思ってたんですが。
それぞれの単語はもちろん、意味を正しく取りつつ、
とイメージしていきましょう。
2. 音声を聞いて、テキストを見ながら音読
次は、流れる音声のとおりに出来るだけ似せて、音声を読みましょう。
GOAL としては、最終的に流れてくる音声と同じように音読できるようなレベルに持っていきましょう。
つまり、音声と同じ英語のリズムで音読するということです。
まずは音声を聞いて、その後にテキストを見て音読しましょう。
最初に音声を聞くことで、
と、イメージを掴むわけですね。
これを 5 回ほど繰り返します。
3. テキストのみで 15 回読む。
音声も聞いて英語のリズムを何となく覚えた状態で、テキストを見ながら 10 ~ 15 回程度読みます。
このときも、
- 流れてくる音声に近づける意識
- 英語と英語の間のリンキング
などもしっかりと意識します。
決して楽な回数ではないですが、続けることで、最初よりはスラスラと読めるようになりますので!
このとき、おそらく
- 読みやすい部分
- 読みにくい部分
こう言う風に分かれてくると思います。
読みやすい部分を何度も読むよりかは、苦手な部分を重点的に繰り返し、流れてくる音声に近づけていきましょう。
4. テキストを見ながら、音声にあわせて音読しようとする。
ここからは、テキストは見つつ、音声も聞いて進めます。
このときは、出来るだけ読まれる音声に重なるように、ホントに同じように読んでいきます。
ここでは意味を想像したり状況をイメージしながらの方が良いですが、メインとしてはやはり
”同じように読めているかどうか”
これをチェックしていきましょう。
読まれる音声と同じに読めるかどうか
今までで20回ほど読んでるので、全くついていけないことは絶対ないです。
このステップは、ある種の答え合わせなので、
上手く読めてない部分で、リスニングの音声が先行する
ことが起きるはずです。
そうなれば、そこが弱点、苦手なところになるので、そこを潰していきましょう。
完璧を目指す気持ちはいいんですが、
と、完璧主義になるとよくないので、8割前後くらいの感覚で音読できるようになれば、それでヨシとしましょう。
やり方としては以上になります!
Part 3 と Part 4 がありますので、それぞれのパッセージで、1 日 2,3 つ開拓していきましょう。
ちなみに、公式問題集の Part 3 , 4のパッセージは、全部で 45 ほどあります。
Part3 は会話なので、やりにくかったら、Part4 だけでも OK です。
1 日で、1 つのパッセージが満足いく形で読めるようになるのは非常に時間がかかるので、上記のやり方で少しずつ進めていき、しっかりと復習しましょう。
最初は新しいパッセージをやっていくのと、やったパッセージの復習の割合が、1:1くらいがちょうどいいです。
復習の時は、テキスト見ながらちゃんと読めてるかの確認を数回する程度でいいので、それほど時間はかからないかと。
また、この段階まで来ていたら、音声を聞くだけで
- ”ちゃんと聞けているかどうか”
- ”正しく意味が分かるかどうか”
復習の際に納得がいかないなら、回数を増やしてもいいですが、そのときに気を付けなければならない点もあります。
忘れてはいけない注意点
かなり大切な注意点として、思うように読めるようになるのには時間がかかります。
たぶん、最初は上手くいかなくて、投げ出したくなるかもしれません(笑)
だからといって、完璧主義になって 1つのパッセージに固執するのはやめましょう。時間がもったいないので!
続けていけば ”あるとき” にできるようになりますので、その瞬間まで辛抱強くやっていきましょう。
おおまかには、以上がやり方となります!
だいぶシンプルにまとめましたが、回数は目安ですので、多少の前後はしてもいいと思います。
大切なのは、
- 英語の発音に近づけることと
- 英語を読む速さに慣れること
です。
再生される音声に近い形や速さで音読できるようになると、リスニングでもリーディングでも力になっていき、スコアが上がっていきます。
ちなみに音読は、最初の数回は普通に読めると思いますが、同じ文章を読み続けたら飽きが来ます。
そこからただ続けたとしても、単なる作業になってしまいますので、目的を忘れずに続ける必要があります。
音読の目的は、
「英語を頭から聞いてそのまま意味を理解できるようになるため」
です。
英語を頭から理解するので、もし
It’s stopped working even though I haven’t had it very long.
と音読した時は
女性の方が
「それは止まった、動くのと、にもかかわらず、持ってないのに、そんなに長く」
という感じですね。
その上で、
と、イメージを浮かべて音読出来れば理想ですね。
ちょっとこの辺のニュアンス伝えるのが難しいんですが(笑)
とにかく、決して、音読そのものが目的にならないように注意しましょう。
重要なのは、繰り返し同じ英語に触れることです。
繰り返すことで復習になり、どんどん定着していきますから。
ですので、新しく音読するものを増やすと同時に、音読したものも積極的に音読して復習をしていきましょう!
まとめ
少し長かったですが、TOEIC で 1 か月で 100 点上げるための音読法について、説明いたしました。
音読のメリットは、
2. スコアの底上げに繋がる英語感が身につく
3. 勉強感がなくなり座学より楽しい
そして、方法をまとめると、
2.音声を聞いてテキストを見て、読まれる音声と同じように5回読む
3.テキストを見て15回読む
4.テキストとみて音声を聞いて、5~10回読む(オーバーラッピング)
色々とお伝えしてきましたが、音読って、TOEICじゃなくても全然使えるんですよね。
というか、私は TOEIC 以外で非常に積極的に使っています。
自分が好きなスピーチの動画や、海外ドラマの 1 シーン。
こういったところだと、感情が動いたり好きな場面だったりするので、スムーズに感情移入できて、結果的に覚えられるんですよね。
しかも、覚えられることよりもその場面が好き過ぎるので、何度音読しても飽きないんですよ(笑)
私はこういう視点でずっと英語を学習してきて、縁もあって、TOEIC 指導もさせてもらっています。
TOEIC で目標のスコアを取ったら、そのまま英語力を楽しむ視点を持ちつつ伸ばしてほしいと思います。
では、今回はこの辺で!
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