こんにちは、リモです。
今回は、
「一度覚えたけど、少し時間が空くと忘れてしまう…」
「さっきまで覚えていたのに、なかなか思い出せない…」
という声を受けましたので、出来るだけ忘れにくい覚え方についてお伝えしていきます。
これから大量の英単語を覚える場合には、効率良く取り組めますので、是非ともこのままお読みいただければと思います。
出来るだけ短い時間で覚える考え方としても参考になりますし、何度繰り返しても覚えられない場合の対処法にもなります。
実際私もこの考えを使いながら、英語力を右肩上がりに伸ばし、TOEIC 965 を取れましたので、きっとお役立ていただけるはずです。
では、本題に入っていきます。
思い出すために、記憶のフックを多くする
記憶のフックと書きましたが、とっかかりとか、きっかけと考えたいただければ問題ありません。
何かを見て、思い出す先が弱いから、覚えられないのです。
例えば、有名な話ですが、
retrieve
という英単語がありますが、意味が分かるでしょうか?
意味としては、回収する、です。
たぶん、これだけを 英語:日本語 =1:1 で覚えようとしても覚えにくいでしょう。
覚えられない理由の一つは、フックが弱いからですね。
ですので、フックを強くするために、ここにエピソードを追加してみます。
ゴールデン・レトリーバーという犬種は聞いたことがあるでしょう。
この、レトリーバーは、先ほどの retrieve から来ています。そして、なぜ retrieve から来ているかと言うと、
この犬種は、何かモノを回収する性質があり、毛の色が金色に見えたので、ゴールデンレトリーバー (Golden Retriever) という名前になったそうです。
この話を聞いた上で、retrieve を見ると、
「ああ、ゴールデンレトリーバーの話が関係していて、金色の回収する犬、みたいな話があったから、回収するだ!」
と考えることが出来るため、回収する、という意味が出てきやすくなります。
これは、エピソードが加わることで、フックが強くなった、とも解釈することが出来ますよね。
エピソードを使って思い出しやすくする例として紹介しましたが、残念ながら全部の単語でこのようなストーリーがあるわけではありません。
ただ、フックを強くする方法はエピソードを使う以外にもありますので、そちらについて共有させてもらいます。
フックを強くするのは、関連付ける、とも言えますが、関連付ける話については、以前に別の記事でお伝えしていますので、よろしければこちらもお読みください。
”関連付け” の考えで、TOEIC 学習を根本的に効率的にしていく
では、フックの前提を共有したうえで、フックを強くする、多くするためにできる考え方について、以下にお伝えしていきます。
似ている単語で逆に覚えてしまう
これは、英単語の字面が似ているけれども、意味は関連性がないものを、あえてまとめて覚えてしまう方法です。
例えば
prove 証明する
improve 改善する
approve 承認する
語尾が同じものを集めて、それぞれが出てくる度に、全部思い出すように努めることで、記憶に残りやすくなります。
prove が出てきたら、improve, approve も思い出す、ということですね。
他の例でいうと
subscription 定期購読
prescription 処方箋
description 説明
なども、この方法が使えますね。
熟語で覚える
これは、英単語 1 つだけでなく、熟語やイディオムとしてまとめて覚える方法です。
おそらく、listen と言えば、listen to と頭に浮かぶ人もいるのではないでしょうか。
音楽を聴く、と言う場合には、
I listen to the music.
と、to が入るため、to も含めて覚える手法ですね。
これと基本的には同じ考えです。
例えば、
instead 代わりに
が覚えにくければ、
instead of A A の代わりに
これで覚えると言うことです。
ちなみに、instead に関しては
も提案しておりますので、こちらも是非お読みください。
3 つにラベリングする
これは、英単語を 3 つに分類することで、フックを増やすことができる方法です。
3 つの分類は、「良い」「悪い」「無味」です。
例えば、「良い」例は以下のものがあります。
opportunity 機会
motivate やる気にさせる
fortunately 幸いにも
promotion 昇進
「悪い」は以下です。
discourage ガッカリさせる
reluctant したくない
waste 無駄にする
burden 負担
「無味」は、例えば
statement 明細書
recommend 薦める
distribute 配布する
refer 言及する
などですね。
人によって良い悪いの基準が異なったり、無味である場合にあまりフックにならない場合もありますが、この考えを活かせる場面は必ずあるはずです。
イメージしやすい例文を作る
例えば、実際に私が指導していた中で、以下の単語が覚えにくい単語としてありました。
experience 経験
develop 発達させる
certainly 確かに
これらの単語を使ってイメージ出来る英文を作った場合、
This experience certainly develops your life.
この経験は、確かにあなたの人生を発達させます。
となりました。
This experience この経験
を 英語学習と置き換えて考えることで、イメージが湧きやすくなるはずです。
これは一例ではありますが、単語単位で覚えにくいものは、文やフレーズ単位で覚えることもオススメです。
別の角度から覚えることで、フックが多くなったりイメージしやすくなることで思い出しやすくなります。
まとめ
色々とお伝えしてきましたが、普段から無意識で使っているものも多かったのではないでしょうか。
私が指導しているときでも、
「ああ、この単語、お金関係なのはわかるけどなんだったっけ…」
という場面に何度も遭遇したことがあります。
この状態であれば、あと少し繰り返し、例文や別の場面で登場したり、私が関連付けられる話があればお伝えすることで、自然と定着していくことがほとんどです。
一度に大量の英単語覚える場面があると思いますが、
何か記憶のフックとなるものがないか?
という意識でやるのと、ただただ
英語 : 日本語 を 1:1 で覚えるやり方
だけでやるのでは、結果は大きく違ってきます。
是非とも、フックを意識して、英単語のみならず、英文法などにも生かして学習をしていただけますと幸いです。
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