どーも!リモこと本間です。
英語の表現の中には、
二重否定が肯定の意味を持ったり否定の意味を持ったりして、
一概に 肯定、否定、と断定することができないことが多いイメージがあるんですよね。
ですので、僕みたいに
「どっちやねん!」
戸惑う方がいると思いますw。
英語の二重否定は、否定の意味にもなれば肯定の意味にもなりますので、
今回はその違いを出来るだけわかりやすくお伝えしていきます。
いきなりですが、結論から言うと、
二重否定の表現は英語であっても 9 割は肯定表現です。
これで基本的にオッケーですw
ただ例外的に、
口語の表現であったり、
洋楽の歌詞の中で出てきたりする二重否定の中に
「否定」を意味する場合があります。
ビジネスの場面、大学受験、学校のテストで出てくる二重否定はほぼすべて、否定×否定=肯定で使われています。
では、例とともに、それぞれ説明させてもらいますね。
二重否定の「肯定」
肯定の例で言うと、
It is not unnatural that ~ は、直訳すると 「that以下は不自然なことではない」
Nothing is impossible if you believe. 「あなたが信じれば不可能なことはない」
not とか、nothing が否定なのはわかると思います。
unnatural も、impossible も不自然、不可能、と
それぞれ 否定的な意味ですね。
日本人は、否定×否定は、全て
「できないことはない」→「できる」
という風に考えますので、
英語のこういった表現でも比較的すんなり頭に入ってくると思います。
もう一つ例を挙げると、
I cannot promise you that nothing happens to you.
直訳だと、
私は何も約束できない、何も起こらないということを。
つまり、
何も起こらないとは約束できないよ = 何か起こるかもよ
という、日本人らしい考え方で理解できるパターンですね。
で、ここまではいいと思います。
次が、二重否定の「否定」パターンです。
二重否定の「否定」
これから述べる「二重否定」の否定の例は、ほとんど全て会話の中で生じます。
二重否定の「否定」の起源は、黒人英語だそうです。会話表現の中で生まれたものとされています。
なので、公的な場所、読み書きの場面ではそぐわないので、リーディング、ライティングの場面では、あまり役に立つことはないでしょう。
しかし、海外ドラマ、洋画や洋楽ではたまーに出てくるので、押さえておくとベターです。
I will never do you no harm.
(あなたを傷つけることは絶対しないよ)
日本人の考えでは、否定×否定なので、「あなたを絶対傷つける!」と訳してしまいそうですが、
ここでは全く逆の「否定の強調」ですので気を付けるようにしましょう。
もう少し具体的に言うと、本来ならば、
I cannot promise you anything.
私はあなたに何も約束できない。
というところを、
I cannot promise you nothing.
って あえて言う、みたいなニュアンスですね。
結局違いとは?
ここが重要ですね。まとめてみました。
二重否定の肯定パターン 基本的に二重否定は肯定!
二重否定の否定パターン no, nothing, not, never などの、
「否定の意味しかもたないものが2つ、1つのセンテンスの中にある場合」
です。
シンプルに言うならこれだけです。付け足すとすると、先ほどの二重否定の肯定の例文の中のunnaturalや、impossible、は、不自然、不可能という意味の単語です。
これを否定しているので二重否定の肯定になるのです。
※except や、without は、二重否定の肯定パターンですのでお気をつけて。これらは、~以外に、~を除いて、という意味の単語です!
逆にちょっとわかりにくくなってしまったかもしれないので、例を挙げます。
I can’t do that without you. (君なしじゃできない=君がいればできる)
I know nothing except that. (それ以外は知らない=それは知っている)
最後に同じような文で、それぞれ二つの口語文の意味の違いをなんとなく感じ取ってください(笑)。
I knew nothing but it. (私はそれしか知らなかった。)
I didn’t know nothing. (私は何一つ知らなかった。)
まとめ
二重否定が否定か肯定になるか、何となくのイメージは掴んでいただけたでしょうか。
繰り返しになりますが、
基本的には肯定の意味で使われます。
何か二重否定で違和感を感じたときは、
もしかしたら否定の意味で使われている可能性がありますね。
いずれにしても、
「二重否定は基本的に肯定の意味になるけど、否定のパターンもたまにある」
って知っておくことで、フォーマル、カジュアル、どちらの英語に触れていても、冷静に対処できる、ってことですね!
こういう豆知識、みたいなのが増えていくと、ホントの 英語力 みたいなのがちょっとずつ付いていくと思いますし、
たまーに出る 二重否定で、否定の意味が出てくると、珍しくて逆に覚えやすくなったりします。
そういった “珍しさ” とかの興味とか使って英語を学習していくことが、めちゃくちゃ大切だったりします。
話がそれてますがw
私はその気持ちを大事にして、英語を学んできて英語力を伸ばしています。
そしてゆくゆくはネイティブを超えますw
小さなことでも積み重ねて、着実に少しずつ英語を学んでいきましょう!
ということで、今回はこの辺で!
二重否定のご説明ありがとうございます😊
ある曲の中で、I will never not love you と言う
部分がありました。これもnever とnotがあるので二重否定ですよね。
この場合、私は君を愛さない事はない‥‥。
つまり、『私は君を愛し続ける』という様な解釈で良いのでしょうか?
コメントありがとうございます!
基本的には認識の通りで
I will never not love you
『私は君を愛し続ける』という意味になるでしょう。
ただ、will never not の否定は、
どちらの意味にもなり得るような表現です。
記事の中では、「否定だけの意味が二つ並んだら、それは否定になる」という説明もしたので、どっちにも取れます。
ただ、二重否定は、基本的に肯定の意味と考えてもらって問題ないです。
私の勝手なイメージかもしれませんが、スラングとかが飛び交っているような話し方においてはじめて、二重否定が「否定」の意味になる ”こともある” 程度ですのでw
結局フワっとした回答になってしまいましたが、認識に相違はないはずですので、ご安心を!
もの凄く分かりやすかったです!
否定×否定は肯定で覚えていたので、Alicia Keysの曲でI don’t want no pie if I have to cryという歌詞があり、それまで切ない流れだったのに何でいきなり泣くくらいならパイ食べたいとか言い出した???って疑問だったのでスッキリ解決しましたー!
洋楽の歌詞でNever want to do no wrongというフレーズが出てきて、日本語訳が「決して間違った事はしたくない」だったので、え〜っ?!って感じで混乱したのですが、こちらで解決してすごくスッキリしました。
二重否定の否定について、すごくわかりやすい説明で助かりました。ありがとうございました。