こんにちは、リモです。
シャドーイングは、中学校や高校だけでなく、英会話にも使われるポピュラーな英語学習法の一つです。
TOEIC スコアの上昇にも役立ちますが、特にリスニングのスコアを伸ばしたい方向けの内容になります。
タイトルでは発音改善と言っていますが、他にも
音読の質を上げる
暗唱が出来るように
などのメリットがシャドーイングにはあります。
また、英会話などにも活かせるメリットもありますが、何よりシャドーイングを使うことで、TOEIC スコアが上がっていきます。
なぜ TOEIC スコアが上がるのか。具体的にどのようにやればいいかなどについて、お伝えしていきます。
TOEIC に役立つ シャドーイングとは?
最初に、簡単にシャドーイングの説明をさせてもらいます。
シャドーイングとは、英語で発音される文章に、音だけを頼りに、それを素早く復唱すること。
名前の由来は、発音された音に影(シャドー)のようについていくことから来ています。
後をついていくように復唱するので、フォローイング(following)とも言えるかもしれませんね(笑)。
シャドーイングは聞いた音を頼りに、英文などを見ないで後をつけるように復唱しますので、英語の文章が手元にあり、それに合わせて読むのは厳密にはシャドーイングではありません。
もちろん、最初は音だけを頼りについていくのは大変だと思いますので、文字の英文を見て音読を繰り返したのちに、シャドーイングするのがおススメですね。
特に英語発音の初心者の方は、いきなりシャドーイングに挑戦すると苦戦して非効率な学習になってしまいますからね。
TOEIC では、英語を話すことはありませんので、シャドーイングをしようとする人は少ないかもしれませんが、スコアアップに間違いなく効果があります。
具体的な効果のお話に移る前に、まず前提について共有させてもらいますね。
シャドーイングの前提の共有
また、シャドーイングする前に、しっかりとその英文の意味、構造を理解しておいたほうが良いです。
具体的に言うと、
I don’t want to hurt you. But I’ll do everything that I have to do to protect my family.
といった英文を暗唱する前にしっかりと、
don’t want to
したくない
hurt
傷つける
everything
すべて
protect
守る
というそれぞれの単語はもちろん、文全体の意味としても
私は君を傷つけたくない。しかし、家族を守るためなら何でもするぞ。
という意味もしっかりと取った上で、何度か上記の英文の音声を聞いた状況で、シャドーイングをしましょう。
なぜなら、実際にシャドーイングする際に、着いていくことに必死であると、着いていくことが目的となってしまい、オウムのように聞こえたものをしゃべるだけでは効果が薄くなってしまう可能性があるからです。
シャドーイングをやるときには、それぞれの単語、熟語の意味、どういう意図の英文なのか、という部分までイメージできると効果が高まっていきます。
TOEIC でリスニングするときも、聞いた英文を理解して、問題に答えますよね?
しっかりと理解するためには、どんな話かイメージする必要があります。
ですので、シャドーイングのときも同様に、イメージを使って理解することで、TOEIC のリスニング対策になっていきます。
ちなみに、先ほどの英文
I don’t want to hurt you. But I’ll do everything that I have to do to protect my family.
私は君を傷つけたくない。しかし、家族を守るためならやらなきゃいけないことは何でもするぞ。
は、24 のジャックバウアーのセリフです(笑)。
もちろん、最初からイメージもして発音も意識して、置いていかれないようにシャドーイングしようとしても、やることが多すぎて上手くシャドーイング出来ないと思います。
ですので、繰り返す中で、イメージしつつ、発音とスピードも同じように喋れるようになるように意識していきましょう。
シャドーイングのメリット
- 発音改善
- 音読の質を上げる
- 暗唱が出来るように
上記のような点が挙げられます。
それぞれについて、以下にお伝えしていきます。
音読よりも効果的? 発音改善
そもそも、発音をなぜ改善したほうが良いのか?という部分に関しては、以下の記事をお読みください。
TOEIC の Listening のスコアも急上昇!”発音” で得られる 3 つのメリット
ざっくりとお伝えすると、、、
1. リスニング力が上がる
2. 音読学習の効率が劇的に上がる
3. 好きなモノ から学べる
というような、メリットを得られますので、発音を学ぶ意義はあると思っています。
シャドーイングによる発音改善は、聞こえてきた音に続いていく形で、聞こえてきた音と同じように喋るため、真似の精度が普通の音読よりも高いです。
シンプルに音読する場合には、「こんな音だろう」という推測のもと、自分の中の発音の知識で音読したりするはずです。
しかしながら、シャドーイングは聞こえてきた音を真似るので、微妙な違いに気づきやすいです。
これは大きなメリットであり、自分で音読するだけではなかなか気づきにくい発音に気づくことが出来ますので、発音への理解が深まります。
加えて、英語ならではな発音の省略(リンキング)などにも、気づきやすくなります。
リンキングに関しては、don’t you が ドントユー ではなく、ドンチュー になったり、shut up がシャットアップではなく、シャラップになる、感じですね。
もちろん発音に気を付けた音読でも、発音改善にはなるのですが、シャドーイングのほうが改善しやすいでしょう。
音読の質を上げる
上記の発音でお伝えした通りではありますが、一度シャドーイングをして自分では気づきにくい音読の改善点が浮かび上がってきます。
改善した状態で音読できるようになりますので、実際の TOEIC で似たようなフレーズが出てきた際に、聞き取れず取りこぼすことも少なくなるでしょう。
何より、日本語の読み方よりも実際の読み手に近い形で発音できるようになりますので、英会話をする際にも相手に伝わりやすい発音になっていきます。
真似する元の人によっては、国による特徴の違いが出ることはありますが、カタカナでの発音よりは間違いなく伝わりやすい英語になりますので、最初の段階ではそれほど気にする必要はないと思っています。
多くの英文を聞いていく中で、
「あれ、前の人は water のことを、ワラー みたいに言ってたけど、今回のイギリス人はウぉター みたいに言っているな」
と、同じ英単語でも違う発音で読まれるときがあるんだな、と学んでいくこともできます。
ちなみに、聞き取りやすさ、聞き取りにくさは国によって異なりますが、先ほどの water のように、音が大きく異なるパターンはたくさんあるわけではないので、ご安心ください。
暗唱が出来るように
暗唱とは、暗記とほぼ同じ意味で、何も見ずに音読できることを指します。
公式問題集のPart3, 4で暗唱できると、Listening のスコアアップに間違いなく効果がありますので、よろしければ以下の記事もお読みください。
TOEIC リスニング Part3 ,4 は”設問の理解”と”暗唱”が鍵
シャドーイングを一度すれば暗唱が出来るようになる、というわけではありませんが、音読オンリーよりもシャドーイングのほうが暗唱に役立ちます。
音読を繰り返してもできるのですが、シャドーイングをすることで、リズムで覚えやすくなるんですよね。
イメージでお伝えすると、洋楽のサビなどキャッチーで耳に残りやすい部分のフレーズって長い間頭に残りますよね?
洋楽じゃなくても、流行った曲のサビは音楽にのせられていることもあり、覚えやすいはずです。
シャドーイングの際にはBGMがあるわけではありませんが、「正解」の音声を聞いていると、抑揚が結構あったりして、その抑揚も記憶の手助けをしてくれて、結果的に暗記しやすくなります。
また、音読を繰り返していると、飽きが来る可能性もありますし、学習にちょっとしたアクセントをつけるためにも、シャドーイングはおススメです。
継続してシャドーイングをすることで、あなたの中で発音の仕方が少しずつ変わっていくはずです。
これは、アクセントやイントネーションを含めてです。
また、シャドーイングする元の英文が、英会話などのものであれば、それはそのまま実践に使えます。
もちろん、覚えた英文は限られた場面でしか使えないかもしれませんが、シャドーイングは使える英会話のパターンを増やしながら、発音もできるようになる学習法と考えることもできますよね。
まとめ
シャドーイングの前に、一定の英文の理解、音読は必要でありますが、続けることで大きなメリットを得られることをお伝えしてきました。
シャドーイングで発音の癖をしっかりと意識しながら、暗唱などが出来るようになると、間違いなく TOEIC のリスニングスコアは上がります。
なお、方法やメリットについてお伝えして来ましたが、実際にシャドーイングをやってみると、結構これが難しい。
大体の場合、
「あれ、全然ついていけないぞ…!」
みたいな感じなるはずです(笑)。
簡単そうに思えても、実際に取り組んでみると、思うように喋れないことに気が付くはずです。
その気づきがあるということは、まだまだあなたの発音、音読には改善点があるということですね。
TOEIC はリーディングとリスニングのテストですので、音読したりシャドーイングしたりせずに学習を進める人もいるでしょうが、やってみると面白く、成長も実感しやすいですので、是非取り入れてみてください。
英語をゆっくり聞ける環境と、声を出しても問題ない状況(自宅など)でしかできない学習法ではあると思いますが、その効果は保証いたします。
ではでは、今回はこの辺で!
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